こんばんは、シドニーマンです。
シドニーの夏は12月から2月です。
オーストラリアは南半球にあるため12月は北半球とは違うサマークリスマスを体験できたりシドニー大晦日の恒例年越しイベントのカウントダウン花火がありと夏を楽しむことが出来ます。
その夏のシドニーですが日差しが強すぎることでも有名です。
この強い日差しがあるという事は夏の風物詩、ブッシュファイヤー(Bushfire 山火事)が始まりだす事を意味しています。シドニーだけでなくオーストラリア全土で夏になると大小規模に関わらず毎年どこかで必ずブッシュファイヤーが発生しています。
ブッシュファイヤー(bushfire)とは

ブッシュファイヤー(bushfire)とは、山火事です。
シドニーの春先から夏の間にあたる毎年10月前後から3月頃までの期間、気温が高くなり空気が乾燥しすぎている季節に発生すると言われています。
この時期のオーストラリアの空気は乾燥しているので火がつけば燃え広がりやすいのです。
ブッシュファイヤーが起きる主な原因

ブッシュファイヤーの主な原因は幾つかあります。
1.自然環境による要因
2.人為的要因
3.気候変動の影響
自然環境による要因
オーストラリアの夏(12月〜2月)は特に乾燥しており気温が40度を超える日も多くあります。このような環境では、草木が乾燥し火災が発生しやすくなります。
オーストラリアの森林の約80%を占めると言われているユーカリですが、その葉の成分には油分が多く高温で自然発火してしまいます。ユーカリがある場所は森林です。空気が乾燥しているので一旦発火すると急速に燃え広がります。 また風が強いと火の粉が数キロ先まで飛び火災の拡大を助長します。
ちなみに、コアラの主食として有名なユーカリですが、そのユーカリは大変多くの種類があり、オーストラリアを中心に600種類以上が存在すると言われています。それぞれ特徴や香りが異なります。コアラはその中から特定の種類の葉だけを選んで食べます。
人為的要因
タバコのポイ捨てや焚き火など不注意な火の取り扱いが火災の原因となることがあります。
気候変動の影響
地球温暖化により、シドニーだけでなくオーストラリア全土で気温の上昇と降水量の減少が進んでいます。これにより森林や草原が乾燥し、火災のリスクが高まっています。2019〜2020年の「ブラックサマー」では、ニューサウスウェールズ州(NSW)とビクトリア州(VIC)を中心に1,700万ヘクタール以上が焼失し、33人が死亡、約30億匹の動物が影響を受けました。
2019 年のブッシュファイヤーの様子は?
2019 年のブッシュファイヤーは、ここ数年に無いくらいの大規模な山火事でした。
この時のブッシュファイヤーを、「ブラックサマー(Black Summer)」と呼んでいます。
このブッシュファイヤー「ブラックサマー(Black Summer)」は、オーストラリア史上でも最も最悪の森林火災でした。発生した地域もシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)だけではなく、メルボルンがあるビクトリア州(VIC)、ブリスベンがあるクイーンズランド州(QLD)、ホバートがあるタスマニア州(TAS)、アデレードがあるサウスオーストラリア州(SW)そしてパースがあるウエスタンオーストラリア州(WA)とオーストラリアのほとんど全ての州でブッシュファイヤーが発生しました。
コアラ、カンガルーやウォンバット等の野生動物が3億匹以上絶命したとか、ブッシュファイヤーで燃えた総面積がヨーロッパにあるデンマークとほぼ同じ大きさだったとか。シドニー市がブッシュファイヤーの灰で街中灰色になったとか。カラッとした夏のオーストラリアのイメージを覆すほど世界中で大騒ぎになりました。
野生のコアラが山火事(ブッシュファイヤー(Bush Fire))から逃げ遅れ人々に助けられている動画は見たことがあるのではないでしょうか。
みんなが知っているオーストラリアの人気者コアラですが、IUCN(国際自然保護連合)の「レッドリスト(絶滅のおそれのある世界の野生生物のリスト)」の中で、絶滅の恐れが高いとされる「VU(危急種)」に選定され、2016年から絶滅危惧種になっていました。ですが、2019年に起きた「ブラックサマー」の影響で更に生息数が減ったと発表されています。
ちなみにこの時私はシドニー郊外に住んでいましたが、朝も昼も夜も煙たくて空も灰で曇っていて嫁様は躍起になって近所の避難場所を確認していた事を覚えています。
ブッシュファイヤーサバイバルプラン(bushfire survival plan)とは?
https://www.rfs.nsw.gov.au/resources/bush-fire-survival-plan
ブッシュファイヤーサバイバルプラン(bushfire survival plan)とは、ブッシュファイヤー(山火事)が発生した場合に備えての心構えや近所の避難場所の確認に個人でできる準備などが
- 私達は事前にどのような準備をしておくべきなのか。
- どこへどのように避難するのか。
- 大切な家族とどのように行動するべきなのか。
- 家、ペットなどはどうするのか。
など大切な事をブッシュファイヤー(山火事)が近くで起きて緊急時にパニックに陥いらずに落ち着いて行動できるよう、事前に各自で決めておくようオーストラリア政府が推奨しているものです。
日本に居るのであれば、住んでいる県、市または町や村から、「ここに避難しましょう」と避難場所の説明があったり、「この地域ではこうしていきましょう」といったその土地に合った”決まり”のようなものを教えてもらえます。場合によっては町内放送などや緊急SNSがあって避難指示など緊急事態への対策があったりしますが、オーストラリアでは、ブッシュファイヤーサバイバルプランから解るように各個人でそれなりに対策を練っておかないといけません。
以前にブッシュファイヤー(bushfire)の被害にあったエリアや森林近郊に現在滞在している又は生活している方や、交通アクセスに不便な郊外もしくは森林エリアにいる方などは、このブッシュファイヤーサバイバルプランを活用して避難プランや事前確認をしっかりおいてください。いざという時に備えましょう。
こちらのサイトから、自分でプランを作成することができます。
対処法などがPDF版でまとめられております。記入する必要はないので、ひと通り目を通しておくだけでも、どんなことをプランしていけばいいのかイメージしやすいです。
https://www.myfireplan.com.au/
ブッシュファイヤーが起こる時期

シドニーを含むニューサウスウェールズ州(NSW)では、公式のブッシュファイヤーシーズン(Bush Fire Danger Period)を毎年10月1日から翌年3月31日までと定められています。
この期間中は、気温の上昇、乾燥した空気に強風などの気象条件により、ブッシュファイヤーが起こりやすくなっています。
特にシドニー周辺では、夏季の高温と乾燥した気候によりブッシュファイヤーの発生リスクが増加します。過去には、2019年から2020年にかけての「ブラックサマー」と呼ばれる大規模な森林火災が発生し、甚大な被害をもたらしました。
この時期における禁止事項
https://www.rfs.nsw.gov.au/fire-information/fdr-and-tobans
ニューサウスウェールズ州(NSW)でのブッシュファイヤー発生期間には、焚き火、キャンプファイヤーなど屋外でのTotal Fire Ban(全面火気禁止) を呼びかけています。
Total Fire Ban(全面火気禁止)の発令条件
シドニーおよびニューサウスウェールズ州全域の火災危険度は、ニューサウスウェールズ州消防局(RFS)が気象条件を基づいて決定しています。オーストラリアの火災危険度評価システム(AFDRS)は、中程度(Moderate)、高い(High)、極端(Extreme)、壊滅的(Catastrophic)の4段階に分けられています。それぞれの段階に合わせて明確な行動指針が示されています。
どうやってブッシュファイヤーを知ることが出来る?
オーストラリアに住んでいる方は常にブッシュファイヤーがどこで発生しているのかわかるアプリやWEBサイトをチェックできるようになっています。
こちらのサイトRFSでは、シドニーがあるニューサウスウェールズ州で現在起きている様子が確認できます。
オーストラリア全体のブッシュファイヤーマップは MY FIRE WATCH で確認できます。
https://myfirewatch.landgate.wa.gov.au/map.html
またブッシュファイヤーが起これば空気が煙で汚染されます。シドニーの空気汚染具合はここサイトで確認することができます。
https://aqicn.org/city/sydney/jp/

まとめ
シドニー夏のイヤな風物詩、ブッシュファイヤー(bushfire )が始まる季節は毎年やってきます。
このブッシュファイヤー(bushfire 森林火災)は毎年10月頃から3月頃の間、シドニーの夏の時期によく発生します。これは自然現象なのでいつ何時で発生すると決まっておりません。規模も想像つきません。ですのでその年の天候、気候に左右されてしまいます。
2019年は9月頃から燃え始め随分長引きました。2020年になって落ち着いてきたかと思えば3月にコロナでロックダウン。大変な時期を過ごしてきました。
それでも季節は移り変わり春から夏になります。夏日が続く時期になれば燃え始めると覚悟しておいた方が良いと思います。ですので情報収集と個人で出来る事は準備しておき、いざというときに備えましょう。


