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シドニー飲食業界が直面している経済危機

レストラン事情
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こんばんは、シドニーマンです。

今のシドニーは続いているインフレに金利の上昇とシドニーの経済事情は非常に厳しい状態です。

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シドニーのインフレ

シドニーのインフレは地味にずっと続いています。

実は今回のインフレは2021年頃から始まっており2022年から2023年にピークを迎え現在に至っています。つまり一昨年ほどの急激なインフレ感は無いですがそれでもインフレは続いているのです。

どんなことが起きている?

インフレになればモノが値上がりします。シドニーでは特に次のようなモノの値上がりが目立っています。

住宅関連 : 今まで家賃は年単位で上がったり据え置きだったりでしたが今では家賃は年単位で確実に上がっています。つまり家賃の上がり方がエグいんです。

公共料金 : 水道代、ガス代そして電気代などの公共料金の上昇も大きい。 

食料全般 : 食料、飲料 そして外食などの食品全体が値上がり。

その他 : サービス、娯楽、教育、旅行に保険など、生活に必要とされるモノ全てが値上げ。

見て頂いたら分かるのですが全てにおいて値が上がっています。インフレが続いている為1年前いや半年前と比べたとしても何もかもが高くなっているわけです。

金利の上昇

金利が上がればどうなるのか?

ローンを組んでいるのであれば金利が上昇すればそれがローンに反映され返済額に影響が出ます。

特に住宅ローン。

金利が上昇すれば住宅ローンの返済額も上昇します。となると住宅を買ってない人達にも影響が出ます。なぜなら賃貸家賃もそれに合わせて上昇するからです。

住宅を買い住宅ローンで返済している人達は自分の事です。頑張って支払っていくしかありません。(それでも返済が難しくなってくる場合もあります。そうなるとせっかく苦労して購入した住宅を手放さなければなりません。ローン返済額以上で売れたら良いですがそうでなければ大変です。)でも賃貸で家賃を払っている人達(私もそうです)は金利が上がれば家賃も上がる訳です。そうなってくるともっと安い家賃の物件が無いかと引越しを考えるのですが、家賃はどこも似たような金額。引越し先が良ければハッピーですがあまり変わらないのであれば引越し代だけマイナスです。独り身ならまだしも家族持ちであれば家計に響きます。動くに動けないのです。

飲食業界にも影響

インフレが続いているシドニー。それがどのように飲食業界に影響があるのでしょうか?

仕入れ価格

全てにおいて値段が上がっています。それは仕入れ価格にも反映されています。仕入れ価格が高くなっている訳です。

販売価格

仕入れ価格が上昇しているということは販売価格も上がっていきます。

メニュー

仕入れ価格が上昇すれば販売価格も上がっていきます。となるとメニューもその都度作り直さなければお店側としては経営が成り立たなくなってしまいます。メニューを直すにしてもお金はかかります。

つまり今の仕入れ価格でメニュー価格を構成しても数ヵ月後には変更しなければならないのです。その都度メニューを作り直していればそれだけ経費がかかる訳です。どのような対応をするかはお店側の判断になります。

家賃

店舗を構えて営業しているわけです。自分の物件であれば家賃は発生しないでしょうが普通はテナントとして借りています。家賃が発生します。シドニーの商業用物件は年1で家賃が上がっていきます。その上昇率が例年通りではなくそれ以上なのです。家賃が支払えなくなってしまいます。

お客様減少

インフレのおかげで皆さん財布の紐が固くなっています。

なのでお客様グッと減っています。

雇用数

お客様が少なくなっていることは明白です。これがお店側に問題があるのであればお店側が何とかしなければなりませんが、インフレの影響が大きいのは確かなことです。

インフレが原因であれば雇用数を少なくすることがお店側ができることのひとつになります。

インフレ対策

シドニーのインフレが止まりません。

そのためインフレ対策をしているお店がほとんどです。

いくつも対策を練っているところが多いです。

雇用

これはコロナ禍でも行われた対策ですが、今はその時よりも厳しい状況なのです。

コロナ禍では、みんながコロナを理解しているので対応も素早くできましたが今はコロナの影響はありません。なのでお店側の頑張りしかないのです。

私が働いているお店でもスタッフの雇用を少なくしたり勤務時間の調整を行っています。

高額時給

シドニーの高額時給はもはや普通です。ですがここに現実があるのです。高額時給だから仕事さえ手に入れたらしっかり稼げると思わないでください。上にあるように雇用数が減っていますし勤務時間も調整されています。雇って貰えたところで真面目に勤務しておかないと更に勤務時間が削られる羽目にあうのです。

仕込みの量

レストランでは当然営業をスムーズに行う為にキッチンで仕込みをしています。ですがレストランが忙しくない現状それほど仕込みをしなくても回せれるのです。その仕込みの量が減っているということはそれにかかる時間も減る、勤務時間にも影響が出ています。

実際には

インフレ対策をしているレストランの現場ですが実際には更に厳しい状態なのです。

対策を練って実行したところでそれを上回るほどのことが起きているのです。それは、

「思っているよりもお客様が来てくれない。」

シドニーのインフレはそれほど大変深刻なのです。

例えば、1年ほど前だと、2週間に4回外食に行けたとします。それが1回減って2週間に3回。それが未だに続いているインフレのおかげで今や1週間に1回、もしくは3週間に1回ぐらいに減ってしまっているのです。

インフレが思っている以上に続いており、家賃に教育費、レジャーシートに公共料金の上昇と生活費がかさむ一方です。生活する上で支出のどこが削りやすいかといえば外食する回数を減らすのが手っ取り早いです。

みんなが同じ考えでみんなが外食する回数を減らしているのです。

お陰でどのレストランも売上は激減しています。

浮き沈みが激しい

今のシドニー飲食業界は今までにないくらいかなり「浮き沈みが激しい」とレストランの現場で長年働いている私は感じております。

今までは予約状況と曜日でその日のお店の状況が見えていたものです。それが今は予約が少ない日でも予約無しのお客様が多くご来店してくれたり、予約がそれなりにあっても予約無しのお客様はほとんどご来店が無かったりと浮き沈みが激しく以前のように読めません。

以前は平日よりも週末の方が混んでいましたが今は週末だからといって以前のように混む訳ではなく、その週を振り返ってみたら週末よりも平日の方が忙しかったりします。

予約数や曜日でお店の状況が判断し難くなっている現在、人件費も食材コストも家賃も公共料金も値上がりスタッフのスケジュールを組むのも以前より大分大変です。

つまり

売上が浮き沈みが激しいので人件費のコントロールが非常に難しく、食材コストも上昇しているのでレストランの運営自体が非常に困難な状況にあるのが今のシドニー飲食業界の実態です。

ということは雇用にもこの影響がある訳で、高額時給だとはいえ仕事につけれない人達や仕事につけれても十分な労働時間が手に入らない人達が続出しているのがホントのところです。

レストラン自体がギリギリの所で踏ん張っている状態なのです。

いつまで続く?

一体この状況はいつまでも続くのか?

正直分かりません。

当然私もこちらに住んでいるので生活費がこれ以上高騰すればシンドいですし、職場であるレストランもこれ以上静かになれば笑い事ではなくなります。

私だってこの状況がいつ落ち着くのか知りたいぐらいです。

Reserve Bank of Australia(RBA)はここ数年のオーストラリア国内の経済情勢から今起きている「高めのインフレ」が 今すぐ終わるわけではなく少なくともあと 1〜2 年はこの状態が続く可能性が高いと判断しているようです。ただし、2026〜2027年にかけて「やや落ち着き」に向かう可能性もあり、今後の政策や世界情勢次第でどのように変化するか分からない。

https://www.rba.gov.au/inflation-overview.html

*ちなみにThe Reserve Bank of Australia (RBA) とは、オーストラリア中央銀行のことで、物価の安定、雇用、経済的繁栄の維持を目的とした金融政策を行う機関です。

これからシドニーの飲食業界で仕事を探そうと思っている方は

これからシドニーの飲食業界で仕事を探そうと思っている方は、そのお店でしっかり働けることをアピールするべきだと思います。そうしないとたとえ職に付けたとしても少しのシフトしか手に入らないのであれば生活が苦しくなってきますし、仕事の掛け持ちをしようとしても思うようにいけばよいですが、そうでなければシンドイだけです。思っていたシドニーライフとは違うものになってしまうからです。

まとめ

シドニーを含めオーストラリア中でまだ続いている高めのインフレ。飲食業界にもその影響は広がっており未だその終息が見えていません。

多くの小規模あるいは中規模のレストランやカフェは「もうギリギリ」「いつ閉店してもおかしくない」という危機にあります。

そのお店の売りや特色、また効率的な運営とコスト管理を徹底するなど今後の生き残りをかけ更なる厳しい選択をしていかなければならないと長年レストランの現場で働いている私は感じております。

来年の今頃はどうなっているのやら。。。